α7ii修理〜ニコンサロン、のち羊羹
Sony α7ii
いいカメラだとおもう。ミラーレスでコンパクト、手ぶれ補正もついて、動画も撮影可能。当時としてはかなりのエポックメーキングな機種だったと記憶している。その前に使っていたのは泣く子も黙りそうな重厚感のNikon D610。
そこからのミラーレス化なのでα7iiは機械的にみてチープに感じたけど、意外と手に馴染みいつのまにかないと不安な存在となった。
その後Fuji X-T10、GFX50R と物欲の思うがままに所蔵カメラが増え、α7iiの稼働回数はとんと減少。この間にカメラの貼り皮を交換したりイメージセンサー掃除をしてもらおうと思い今回の入院に至った。
ソニーストアは外部購入品は最近受け付けないのですが…。などとスタッフに言われながらも何とか修理していただき、完了したのが先週。で今週(支払いの都合で9月に計上したかった)、身請けに行ってきた。
貼り皮の調子が悪かったのはsdのカバー部分。修理費用は24000円ちょっと。偉い高いなぁと思っていたが撮影時常に手が当たり、不愉快だったので思い切って依頼することにした。
帰ってきたカメラを見て驚いた。
裏側のカバーが全取っ替えされていた。
こりゃ高いはずだわ。
↑この部分だけのつもりだったのにね。
面白いから壊れた部品も持って帰ってきた。
ボタンや、AFL/AEL切り替えスイッチは一体なんだね。
ボタンの裏側はシリコンがバネの代わりになってる模様。いろいろ工夫されていてエンジニアの興味を満足させてくれた。
それにしても裏カバーも金属だと思っていたけどプラスチック製だったんだね。
将来的に生産停止になって修理も終了になったらこういう修理はどうなるんだろう。部品供給なんてされないだらうから剥がれた機種はそのまま剥がれて中古市場で流れるのかなぁ。などと思うが、まだ現行なのでその心配をするのは先になりそうだ。
そんなわけで、α7iiは張り替えたおかげでまだ現役で使えそう。嬉しい限りだ。
手元にない期間、他にもカメラがあるにもかかわらずなんか物足りなかったのはこのカメラが自分にあっていた証拠か?はたまた、自分のコレクションは常に手元にあって撫で回したいコレクター的性格のせいだろうか?
帰り道、ご近所にあるニコンサロンに寄ってきた。大阪のニコンサロンはD610の稼働率低下と日曜休みの結果足が遠のいていた。入り口で手指消毒をし検温されてからの入場。入場者数も行き先ごとに札で管理という徹底ぶり。さすがはメーカー直営だ。
ニコンといえばミラーレスがようやく一通り揃い、D6なんていう化け物フラッグシップが発表されて頑張っているもののパッとしない。サロン内もタッチアンドトライのコーナーには人影はなく修理コーナーのみ人がいる感じだった。
かくいう私も新製品にはあまり興味が湧かない。zシリーズにFマウントレンズが完全対応(ボデイモーターや絞り爪など)してくれたら購入意欲が湧くのだけど今のところはパスである。一応触ってみたけどニコンの一眼レフの完成度を知っているとミラーレスはもっと頑張ってもらいたいが、新製品いい感じであった。そして一桁はもはや別次元のカメラであった。
ニコンサロンといえばギャラリー。
今回の2つの展示はとても面白かった。
○宇山 聡範 写真展Ver.
こちらは火山活動の現場を大判写真で丁寧に撮影している作品群で美しくかつ、丁寧に撮る大切さが分かる展示となっていた。出口脇に置いてあった作品集的なzinがとても良かった。10ページ程度ごとに自分のライフワーク的なものをまとめてあり、そのどれもがいい写真であった。ホテルの窓を室内から撮ったシリーズや椅子を撮ったシリーズはとても興味深くて、ちょっと参考にしたくなった。
○ニッコールクラブ会員展 高井 博 写真展16分間の同僚
こちらは通勤風景をスナップしている作品群なのだが、光の読み取り方がとても巧妙で、シャドーの入り方、構図。どれもカッコ良かった。正直クラブ会員展なので期待していなかったが、甘くみていたら見事なホームランを返された気分だった。ただ難を言うとすれば、額装はちゃんとしておいて欲しかったな。
ニコンサロンの大阪は移転するらしい。もうここに来ることはないかな。一等地に立つビルに気軽に入ることなんてニコンサロンぐらいしかない生活をしている私からすれば貴重な機会がなくなるのは残念だ。
地下街にある東北の物産店によって羊羹を買って帰る「回進堂」というところのくるみ羊羹。知らないとこだったがとても美味しかった。
写真に撮っておかなかったのが悔やまれる。
この週末もとても暑く、散髪、カメラの受け取り、買い物ぐらいしかせずに終わってしまった。過去最強と言われている台風のせいで雨が降る心配もあり、日曜日は結局出歩かなかった。